clover*


次の日ー

紗智と葉月は病院に居た

「洸ー!入るよー!」

葉月が洸の病室のドアを
いきなり開け中へ入った


「え?紗智と葉月?どうしたの?」

洸は驚いた表情で言った

「何よー!
人がせっかく来てあげたのにー。」

葉月が言うと

「ごめん、ごめん。ありがとな。
二人とも座って。」

洸が笑いながら言った

二人はイスに腰かける

紗智は洸のベットの隣のベットを見ながら

「ねぇ、洸。優太君は?」

洸に聞いた

「優太?あいつならトイレだよ。何で?」

「葉月に会わせたかったんだ。
葉月、子供好きなんだよね。」

「へぇー葉月が?意外。」

「ちょっとー意外って何よー!」

「ごめん、ごめん!」

紗智は二人の会話にクスッと笑った


「で?どうしたの?」

洸が二人に聞く

「え?」

二人がドキッとした顔で言うとー・・・

「二人とも分かりやすいから。
何か俺に話があって来たんだろ?」

洸が言った

「・・・・・。」

紗智と葉月は、お互いに顔を見て
「バレたかっ!」って表情をした

「で?何?話して。」

洸が二人に聞いた

「さすが洸。うちらの事、
分かってるね。実はさ進路について
相談したかったんだ。」

葉月が正直に言った

「進路?」

「うん。実は来週に三者面談があって
その時には希望校とか
決めなくちゃいけないんだ。
それで私と紗智は悩んでてさ・・・。」

そう説明する葉月と頷く紗智


「進路・・・か。
二人はさ夢とか、やりたい事とかないの?」

洸が二人に聞く

「それが分からないから悩んでんだよー。」

葉月が言う

「深く考えるから分かんないんじゃないの?」

「え?」

「とにかく今、二人の興味がある事とか
好きな事とか教えてよ。
そしたら行きたい大学とか
見えてくるんじゃない?」

「興味がある事・・・。」

「まずはさ二人の好きな事を考えてみなよ。
どこの大学、専門、就職とか忘れてさ。
好きなもの興味があるものが分かれば
行きたい大学とか思い浮かぶんじゃない?」

洸は二人に、そうアドバイスした

紗智と葉月は洸の言葉に黙ってしまった

「ごめん、偉そうな事言って。
でも二人だったら、きっとすぐに見つかるよ。
自分の夢が。応援してるから頑張れ。」

洸は二人に優しく言った

「洸・・・ありがとう。」

二人は洸にお礼を言った

すると、次の瞬間ー・・・

ガラッ

病室のドアが開いた

三人はドアの方を向くと

そこには・・・

「あっ!お姉ちゃん!」

「優太君。」

男の子がニコッと笑って言った

紗智も男の子の笑顔に

自然と笑顔になった

「どうしたの?」

男の子が嬉しそうに紗智達に近づいてきた

「優太君に会いに来たんだよ。」

「ほんと?わーい!嬉しいな!」

「あっ。優太君。私の友達、紹介するね?
私の友達で親友の葉月だよ。」

紗智は、そう言うと葉月を紹介した

葉月は男の子の頭を撫でながら言った

「初めまして!優太君!よろしくね。」

「初めまして!僕、優太。よろしくね。」

男の子は、そう自己紹介して頭を下げた

「優太君は良い子だねー!」

葉月は男の子を気に入った様子で
男の子を抱きしめた

「!」

男の子は驚いた表情で少し照れてる様子だった

「ちょっと葉月!優太君ビックリしてるよ?
離してあげなよ!」

紗智は葉月に注意すると

「何でー?優太君、可愛いんだもん♪」

葉月は、そう言いながら、なかなか離れない

「いいから離れて!」

紗智が無理矢理、二人を離す

「えー・・・。」

葉月も渋々、男の子から離れた

「優太君ごめんね?ビックリしたでしょ?」

紗智が声をかけると

「平気だよ。僕、凄く嬉しかったよ!」

男の子はニコッと笑って答えた

「ほんと?あっ!そうだ!
優太君、お姉ちゃんと二人で遊ばない?
今日いいお天気だから外、散歩しない?」

葉月が男の子に聞くと

「うん!いいよ!」

男の子は即答した

すると紗智は・・・

「ちょっと葉月・・・。」

葉月は紗智に小さな声で言った

「洸と二人で話しなよ?
私と優太君が居たら話せないでしょ?」

葉月は紗智と洸を
二人っきりにさせるつもりだ

「で、でも・・・優太君を巻き込んでまで
二人っきりになるなんて悪いよ。」

紗智が悩んでいるとー・・・

「紗智。」

洸が紗智に話しかけた

「何?」

紗智が慌てて洸に聞くと

「・・・話そうよ。」

「え?」

「葉月、悪いんだけど優太の事よろしくな。」

「うん、任せて♪」

「サンキュ。優太、葉月のいう事、聞くんだぞ?」

「うん!分かった!」

「じゃあー優太君、行こうか?」

「うん!」

葉月と男の子は手を繋いで病室を出た

病室では紗智と洸が二人っきりになった・・・