clover*


それは昨日の事だったー・・・


「え?洸が元カノを振った?!」

「ああ。」

実は病院で紗智と別れた後に
葉月に電話していた

「その事、紗智は知ってるの?」

「知らない。俺が教えるのも変だし
それに洸が紗智に話すだろうし。
・・・紗智も知ったら気にするだろ。
あいつ、そういう奴だからさ。」

「うん・・・確かに。
紗智なら気にするかもね。」

「だろ?だから、お前も言うなよ?
まぁー俺に言われなくても
お前は絶対に言わねーって分かってるけど。」

「当たり前でしょ?
私は紗智の親友なんだから。
紗智が傷つくような事は言わないわよっ!」

「はっ・・・。だよな!」

実は笑いながら言った

電話越しで笑う実に葉月はー・・・

「で?実は?」

実に聞いた

「何が?」

何か、とぼけるように答える実

「このままだと紗智と洸、両思いだよ?」

「だから?」

「私、前にも言ったよね?
紗智を応援したいって。
だから紗智と洸が
付き合ってほしいなって思ってる。」

葉月が言うと

「俺も前にも言ったよな?
後悔したくないって。
だから俺は紗智に告白しようと思ってる。」

「!」

「正直、無理だろうなって分かってんだよ。
でも気持ち伝えないで諦めるんだったら
気持ち伝えて振られた方がマシだからさ。
そしたらキッパリ諦められると思うからさ。」

「実・・・。」

「それにさ、まだ分からないだろ?
紗智の気持ち、ちゃんと聞くまでは。
俺ってさ、こう見えて負けず嫌いだからよ!」

「確かに。実は負けず嫌いだよね。
私も、そうだし。」

葉月が笑いながら言うと

「だろ?それにさ、
紗智が俺を幼馴染にしか見てないくらい
最初っから分かってるし。
紗智が俺を男として見てくれるまで
待とうと思ってんだよ。
告白すれば少しは男として見てくれるよな?」

「どうだろ?私も分かんない。」

「そこは、うんって言えよ!
たくっ、気が利かねー奴だなー。」

「ごめん、ごめん!」

「まぁーすぐには無理だよなー。
ガキの頃から一緒に居たからな。
俺は、ずっと幼馴染として見てなかったけど。」

「何それ。キモイ!」

葉月が言うと

「はぁ?ふざけんなよっ!」

実が言うと

「ごめん!ごめん!」

葉月が笑いながら謝りー・・・

「でも実、何かカッコイイよ。」

「え?」

「カッコイイ。一途に想うって。
なかなか出来ない事だと思うよ?」

実に言った

「・・・何だそれ。褒めてんのか?」

実が聞くと

「褒めてるよ!素直に喜びなさいよ!」

葉月が言うと

「分かったよ。ありがとな。」

実が、そう言うと電話を切ったー・・・