clover*


「・・・・・。」

紗智は洸の病室の前に立っていた

部屋のドアをノックしようとするけど

緊張で、なかなか出来ないでいた

「・・・頑張らないと。」

そう一言、呟き

勇気を振り絞ってノックした

コンコン!

「はい。」

部屋の中から洸の声がした・・・

紗智は勇気を出してドアを開けた


するとー・・・

「紗智?」

洸が紗智を見て少し驚いた表情で言った

「ごめん、急に。今、大丈夫?」

紗智が聞くと

「うん。大丈夫。入って?」

洸が答えた

「うん。」

紗智は病室の中へと入った

「ここ座って。」

洸はベットの近くにあるイスを指差した

「うん、ありがとう・・・。」

紗智は、お礼を言うとイスに腰かけた

「・・・・・。」

二人は少し沈黙になった

すると洸が

「どうしたの?急に。何かあった?」

紗智に聞いた

「・・・私、洸に話があって・・・。」

「うん。」

洸は紗智を真剣な顔で見る

そんな洸に紗智はドキッとした

「!・・・あっ!優太君は?!」

「優太?ああ。紗智、知ってたんだ?
同じ病室になった事。」

「うん。さっき優太君に偶然、会ったの!
まさか二人が同じ病室になるなんて凄いよね!」

「うん、俺も驚いたよ。
こんな偶然ってあるんだな。
あいつなら今は検診に行った。」

「そうなんだ。」

「・・・・・。」

二人は再び沈黙になった

紗智は緊張で、なかなか上手く話せず
自分の伝えたい言葉がなかなか出てこない

すると洸が

「紗智。俺さ、これからは自分の気持ちには
正直でいたいと思ってる。
今まで自分の気持ちを抑えてきたけど
これからは素直になりたいって思ってる。」

自分の気持ちを伝える

「洸・・・。」

洸の言葉に驚く紗智

「だから俺は、紗智ともっと
仲良くなりたいと思ってる。」

洸の言葉にドキッとした紗智は
洸に対して勇気を出して
自分の気持ちを伝え始めたー・・・

「私も自分の気持ちに
素直になりたいって思ってる。
私も洸と、もっと仲良くなりたい。
・・・洸の側に居たい・・・。」

紗智は、そう言うと恥ずかしくて
下を向いてしまった

自分でも分かるくらい
胸のドキドキが止まらなかった

緊張と恥ずかしさと照れくささと
色んな気持ちでいっぱいな紗智

そんな紗智に洸は

「ありがとう。」

笑顔で言った

紗智は顔を上げると洸と目が合った

洸は笑顔で

「そう言ってもらえて嬉しい。
俺も紗智の側に居たい。
だから何かあったら俺を頼って?
俺、今こんな感じだけど・・・
いつでも紗智の味方だし
力になりたいからさ。いつでも来てよ。」

「うん・・・ありがとう。」

紗智は洸の言葉に涙が溢れた・・・

「紗智?!どうした?!」

洸が慌てて言った

「ごめん、違うの。嬉しくて・・・。
私も洸の力になりたいし支えたいから
私を頼ってほしい。」

紗智は涙ながらも自分の気持ちを伝えた

「分かった。」

洸は、そう言うと優しく
紗智の頭をポンポンしたー・・・

すると二人には笑顔が・・・


紗智と洸は互いに「好き」という

気持ちを伝えられなかったけど

けど今の自分を素直に正直に伝え

自然と笑顔になった二人


互いの存在が特別で大切である事を

伝えた紗智と洸


紗智は洸の言葉一つ一つが嬉しかった

そして洸のまた同じだった・・・


こうして二人の距離が

また近づいた・・・