clover*


愛菜を追いかける紗智

二人は病院の外を出た瞬間・・・

「待って下さい!」

紗智は愛菜の腕を掴んだ

「離して!
あなたの顔なんて見たくないの!」

愛菜は、そう言いながら
紗智の手を振りほどいた

「私、愛菜さんに話があるんです!」

「話?私はないわよ!」

「愛菜さんに話がなくても
私が愛菜さんに伝えたい事があるんです!」

「だから何?!」

「私・・・諦めませんからっ!」

「はっ?」

「もう逃げない。後悔したくないから。
・・・洸の事。」

「洸・・・?」

「私、洸が好きです。
自分の気持ちを洸に伝えたいから・・・!」

「・・・・・!」

「だから愛菜さんの言う事なんて聞かないし
愛菜さんに洸は渡さない!」

紗智は自分の気持ちを愛菜に伝えた

そんな紗智に愛菜は

「・・・私も、あなたなんかに
洸を渡さない!」

二人は自分の気持ちをぶつけた

紗智は初めて洸に対する気持ちを

本気で誰かに伝えた瞬間だった・・・


紗智と愛菜のお互いを見る瞳は

洸への気持ちが本気という事が

凄く伝わる、そんな表情だった


その頃、洸の病室でも


紗智への気持ちを伝えた洸と

洸の気持ちを知った実も

互いに視線を逸らさず見ていた・・・



紗智、洸、実、愛菜の

四角関係が今、始まろうとしていた


そして葉月も含めた五人の関係が

更に大きく変わろうとしていた事には

今の五人には分かっていなかった・・・