clover*



その頃、洸は病室で考え込んでいた

紗智と愛菜の存在が
それぞれ自分にとって

どれだけ特別な存在か
分かってるからこそ
二人への気持ちがはっきり分からないでいた


けど、このままではいけない

今も二人を傷付けているのは分かってる

けど、これ以上
二人を傷付けるわけにはいかない

だから自分の気持ちを
はっきりさせないと悩む洸ー・・・


「・・・あっ。」

洸は、男の子の言葉を思い出した

その言葉に洸は

「本当に、こんな事で分かるのか?」


洸は疑問に思いながら
男の子の言われた通り目をつぶった・・・




するとー・・・

コンコン・・・!


ドアをノックする音がした

けど洸は、それに気付かなかった

すると誰かがドアを開け中に入って来た


ベットの上で目をつぶる洸に近づくー・・・


「こう・・・洸?・・・洸!」


誰かが洸を呼ぶ声がした


「・・・!」

洸はハッとした表情で目を開けた

すると洸の目の前に居たのは・・・

「・・・愛菜?」

愛菜の姿があったー・・・

「洸、どうしたの?部屋ノックしたのに
返事ないし入ってみたら寝てるし・・・。」

愛菜はクスッと笑いながら言った


「・・・・・。」

洸は黙ったまま愛菜の言葉にも反応しなかった

「洸?どうしたの?」

愛菜が心配そうな表情で聞いた

すると洸は

「ははっ・・・マジかよ。」

「え?」

「まさか、こんなんで気付くなんて。」

洸は、そう呟いた

「え、何?」

愛菜が聞くとー・・・

洸は顔を上げ愛菜を見て言った

「愛菜、話したい事がある。」

真剣な表情で言う洸

「話・・・?」

愛菜が言った

「・・・・・。」

洸の話とは一体、何なのかー?


しばらくするとー・・・

洸と愛菜が話をしている病室に

誰かが向かっていた

それはー・・・

「洸の奴、何考えてんだよっ。」

実の姿だった

実は葉月から紗智と愛菜が会った事を聞いて

はっきりしない洸に苛立っていた実は

もう一度、洸と話をつけに来たのだ

実が階段を上がり、

角を右に曲がろうとした瞬間・・・

ドンッー!!

誰かが実にぶつかってきた

「いてー・・・。気を付けるよなー。」

実が左肩を擦りながら言うと

目の前に居たのは

「おっ、お前・・・!洸の元カノ・・・?」

愛菜だった

「・・・・・。」

愛菜は実の言葉に返事もせず
ただ黙ったまま下を向いていた

「おい、人にぶつかっといて
謝りもしないのかよ。聞いてんのか?」

実は、そう言いながら下を向く愛菜の顔を見ると

「・・・!」

実は驚いた

「・・・・・。」

愛菜の目からは涙が溢れていた・・・

「お、お前・・・泣いてんのか?」

実が聞くと

「あんたに関係ないでしょ!」

そう言うと愛菜は突然、走り出してしまった

「おっ、おい!」

実が慌てて愛菜を呼び止めようとしたが
愛菜の姿は見えなくなったー・・・

「洸の奴・・・!」

実は、そう言いながら洸の病室へと急いだ