誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



今日のアポ件数など必要事項を入力しながら



私の頭の中はミッションのことで一杯になっていた。




「姐さん、ミッションってなんですか?」

突然聞こえた声に私は「ギャーッ‼」とお化けでも見たかのような叫び声をあげながら驚いたから


声をかけてきた後輩の宮路も

少し離れた所にいた課長も

目を丸くして私を見た。





「宮路、なぜミッションのことを…?」

課長に聞こえないようにひそひそ声で耳打ちすると

宮路は不思議そうな顔をしながら私の使ってるパソコン画面を指差した。


するとそこには



ミッションミッションミッションミッションミッションミッションミッションと入力した画面…。




やっちゃった…


考えてる事をつい、パソコン画面に打ってしまっていたんだ…。


「…最近スパイゲームにハマってて…


いけない。


仕事に差し支え始めたわ…」


遠くに視線を逸らしながら

文字をデリートしている私を


課長も


後輩の宮路さえも



呆れた様子で見ていた…。