誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



若干高めのヒールを履いているから背丈は同じくらいだろう…。



聞いていた年齢よりも下に見える童顔でもやしのようにひょろりとした体型は、その成績優秀なエリート営業マンとは一見、見えないけれど…


同じ課長でも、こんなに違うタイプの人間がいるのかと…


朝礼中思わずじろじろ見てしまっていたら、一瞬パチリと新井課長と視線が合い微笑まれてしまった。





愛想は良さそうだけど…。



「なんだ?果穂、年下の課長に見惚れてたら真島が泣くぞ?」と冷やかし混じりに稲葉先輩が私を肘で小突いた。


「真面目に朝礼に参加してるだけです。セクハラで訴えますよ?」

ひそひそ声で舌をだして見せると

稲葉先輩は苦笑いを返してきた。



「じゃあ、俺は今日は大事な商談があるから新井課長の事は任せたぞ?」

「了解です」



稲葉先輩と話してるうちに、いつの間にか朝礼が終わり、みんなが外に行く準備を始めていた。