あの飲み会の席で喧嘩してたのを会社のみんなが知っているからって
喧嘩したまま終わってるなんて思われたくもなくて
ちっぽけなプライドを守るために、翌朝私は、いつも以上の笑顔で出勤してみせた。
「おはよー!今日も頑張ろうねー!」
私の声に振り向いた2、3人が
私の顔を見るなり哀れみの表情を浮かべる。
「果穂、大丈夫だ。男はこの世界に星の数ほどいるからな?」
「そうっすよ!初めて付き合う相手と結婚までいくケースなんてなかなかないですよ!」
「その男勝りな性格さえ直せばなんとかなるって」
って…
ちょっと!
なんで別れたような話しになってるわけっ‼
血の気がひくほどドン引きした私の肩を川嶋がポンッと叩く。
「良かったじゃないか、長い人生の中で一度でも男と付き合えたんだ…。
お前にしては上出来だよ」
遠い眼差しの川嶋…
「ふざけんじゃないわよっ‼」


