「果穂、家まで送るか?」
顔も見ずに、レジの前ですれ違いざまに聞かれると
私が冷たく「結構です!」と答えたものだから、周りの連中が唾を飲み私達2人に視線を送った。
私はそれに気づいたからこそ、そのまま店を出ようとしたのに…
「子供じゃないんだから…そろそろ機嫌直せよ」と、まるで私1人が悪いような言い方を課長がした。
「課長なんか嫌い…」
思わず呟いた言葉に
課長の眉間に皺が寄る。
「そんなにいちゃつきたかったら、他の男でも探すんだな…」
色欲魔扱いのような言葉に
体の奥から一気に炎が燃え滾るのを感じて
感情任せの言葉が考えるよりも先にでてきてしまった。
「そうしますっ‼どうせ課長なんか明日からいないんだし。その間にゆっくり別の男でも探しますよっ‼」
「勝手にしろっ‼」
売り言葉に書い言葉状態だった。
でも興奮で高ぶった気持ちをすぐに抑えることもできない私は
勢いのまま1人で帰ってきて
今こうして…
心底
自分の態度に反省して涙していたのです。


