「あー…そうですか?」
「…仕方ないだろ?」
「そうですよねー?仕方ないですよねー?」
少し眉を吊り上げた私と正反対の表情を見せた課長は、早くこの話しをきらあげたいらしく話題を変える。
「その…、飲み会までのあと数時間は…2人で過ごさないか?」
「…付き合ってあげてもいいですよ?」
少し不貞腐れながらも助手席に乗り込んで小さなため息をつく。
今…なんとなく、旦那が会社の付き合いばかりで…と怒る妻側の気持ちが分かった気がする。
それでも…
みんなから慕われてる課長に、今日くらいは断ってとも言えない。
だって今日は、みんなにとっても課長と暫く会えない最後の日。
それだけ部下に慕われてるのを知っていて、課長がみんなを好きなのを知っていて、私が理解してあげないわけにはいかない。


