誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



「なんか"ピー"なDVDがどうとか…」

…"ピー"な…DVD?







「はっ?」

「お前も彼女に見つからない所にちゃんと隠せよ?」

遠い目をする稲葉…。


「ちょっと待て⁈

なんだそれは⁈俺が持ってると決めつけた言い方は…?」

「あれ?持ってないの?」





…。


一瞬、なぜか男同士で見つめあったかと思った瞬間、稲葉がふきだして笑った。



「マジかよおいっ?うけるな果穂のやつも…」

ヒーヒー笑う稲葉を見ながら…

俺の頭の中は真っ白になっていく。


なんだ?

なんなんだ一体…

あの女は何をみんなに話しているんだ…?


頭にきたっっっ‼


「稲葉っ‼最後まで付き合わなくて申し訳ないが、用事ができたっ‼」

勢いよく立ち上がった俺が何を考えているのか察したのか

「夫婦喧嘩は犬も食わないぞー」と手を振る。


何が夫婦喧嘩だ⁈

あの女めっ‼

俺があいつを抱けなかったからと言って、あることらないことみんなに吹き込んだな?」


店を出ると直ぐにタクシーを拾い、彼女の自宅へと向かった。