「果穂さんはあなたのために大好きな仕事を辞めると言いましたっ‼
真島さんは…
彼女から大切なものを奪っても平気なんですか?」
こんなこと
俺に言う資格がないのは知ってた。
けど
彼女の涙を…
無理やり作った笑顔を見せられて
黙っていられなかった。
すると、身なりを整えた彼は眼鏡の下の冷たい視線を向けると
冷たく言った。
「彼女にしては利口な判断だ」
そう言って立ち去る真島さんの背中を睨みつけることしかできなかった…。
「本当にあんなやつのどこがいいんだよ…」
彼のためと
自分を犠牲にした果穂さんを思うと胸の痛みが止まらない。
それでも俺は、今日にはもう自分の地に帰らなくてはいけない…。
それでも彼を想う果穂さんの心につけ居る隙などないのも
もう充分分かってる。
腑に落ちない
片思いだったな…。


