誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜


俺よりも随分、歳上なのは知っていたが…


失礼だが、果穂さんの恋人なのに頭の回転が良さそうで


冗談も言えなさそうな眼鏡が光る堅物人間のような印象だっっっ‼


本当に…彼が果穂さんの恋人なのか?


2人のデートの様子が想像できねえっっ…。



「あっ…えと、失礼しました。新井です。

あなたの営業所は仲間の信頼関係も厚く、とても勉強になりました。」


慌てて頭を下げると


淡々と「はじめようか」と言って報告書の交換をした。




お互いの営業所の良さと改善点を纏めたものだ。


実際に第三者から見た目というのは的確なものが書いてある。

営業所を向上させるための研修なのだが…


書類にびっちり書かれた改善点…


これはこれで有難いが…


のほほんと、明るい果穂さんは彼のどこに惹かれたのか理解し難い…。




報告書に目を通した後は実際にどうしていくかを話し合う。


2時間に及ぶ話し合いの間も、彼は冷静に若輩者の俺にキツく指導をくれるが…



真面目に恐いっっ…



ようやく終わった頃には


責められすぎて

生死の境にいるような気分だった…。



「お疲れ様。じゃあ先に失礼するよ」


上着を羽織る真島さんをみて、我に返った俺は

慌てて彼を呼び止めた。


彼には


彼にだけは一言、言いたかった。