誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



ここの職場が大好きなのは彼女だってそうなんだ。


それは、たかが3ヶ月だけど、3ヶ月、一緒に働いていて


彼女がどれだけ誇りを持って働き

この職場に愛情を注いでいるのかは

誰に教えられなくても

伝わっていた。


それなのに…

彼女が守るのは自分自身ではなくて

真島さんのほうなんだ…。



「そう…ですか。それなら…」

本社から渡されたもう一枚の封筒を取り出し彼女に手渡す。



「実は本社から果穂さんに選択させろと言われていました。」


封筒を受け取り、中身を見た彼女は少し困ったように笑った。



「難しい選択ですね。」


「提出期限は来週いっぱいです。どうするかを決めたら…

明後日には戻ってくる真島さんに渡して下さい。」


そう告げると


「こんなもの、彼に渡したくない」

そう言って

自分のディスクに向かい、ペンを取った。