「課長…今夜は泊まってもいいですか?」


「…




まあ、それはもう仕方ないよな。

最終もないし。」


「じゃあ…今夜だけは…


ギュッてしながら一緒に寝たいです」

頬を染めて


上目遣いで…




だーかーらーっ‼‼


くっ…


わざとか⁈


わざとなんだろっ⁉


俺をオモチャにして遊んでるんだろっ⁉



じゃなきゃ…


鬼すぎる…。



「わかった…そうしよう…」


そう。

今夜一晩、「無の境地」を見つけるだけで…

彼女が幸せで見たされるなら…

血の涙を流しながら抱きしめてやるさ…




なにも…


何も嘆くことはないぞ俺っ!


クソガキのせいで嫌な思いをさせられたが…


こうして彼女の可愛らしい一面を垣間見る言ができたんじゃないか…



そう


多くを求めてはいけない。


今夜一晩、彼女を抱きしめながら眠れるなら…



幸せだろ?


なあ、俺っ⁈