誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜




「果穂が…80%くらいは悪くないのは分かってる。」


そう言って

大きな手のひらが私の髪をくしゃくしゃ撫でたから

よりいっそう、涙が溢れて

勢いよく顔を上げた。



「私と…別れたいって思いました?」


涙でぐちゃぐちゃな顔を向けると

困ったように笑って、両手で私の頬を包み込むように涙を拭ってくれる。


穏やかな表情の課長は

いつもの「真島課長」だった。


「ごめん。冷静に話しを聞くつもりだったんだが…

果穂が他の男に触られたかと思うと…

冷静でいられなかった。


情けないな?」

鼻で笑いながら

向けてくれる優しい眼差しは

私を許してくれたと思ってもいいの…?