誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜




******新井side********






二日酔いともまた違う、頭の鈍痛で目が覚めると


ぼんやりと、寮の部屋の天井が見える。


体が怠くて動かない…。



そういえば俺…

さっきまで果穂さんと一緒にいたんじゃ…



ズキズキと痛む頭痛と体の辛さで、記憶が曖昧だ…。


ベッドの中に居るということは…

夢だったのかもしれない。


そう思い、再び瞼を閉じようとした時、美味しそうな良い匂いが鼻をくすぐった。



視線だけ

キッチンの方にずらすと、キッチンに立つ女性の後ろ姿…?




「か…果穂さん?」



思わず呼びかけると、驚いた表情で振り返り、俺を見て

微笑み、歩み寄ってくる。



「目が覚めたんですね…。ひどい熱でしたよ?」


熱。そう言われて思い出した。


最近ずっと風邪気味で、今朝から喉の痛みや不調があったこと。