******新井side********
二日酔いともまた違う、頭の鈍痛で目が覚めると
ぼんやりと、寮の部屋の天井が見える。
体が怠くて動かない…。
そういえば俺…
さっきまで果穂さんと一緒にいたんじゃ…
ズキズキと痛む頭痛と体の辛さで、記憶が曖昧だ…。
ベッドの中に居るということは…
夢だったのかもしれない。
そう思い、再び瞼を閉じようとした時、美味しそうな良い匂いが鼻をくすぐった。
視線だけ
キッチンの方にずらすと、キッチンに立つ女性の後ろ姿…?
「か…果穂さん?」
思わず呼びかけると、驚いた表情で振り返り、俺を見て
微笑み、歩み寄ってくる。
「目が覚めたんですね…。ひどい熱でしたよ?」
熱。そう言われて思い出した。
最近ずっと風邪気味で、今朝から喉の痛みや不調があったこと。


