突然、手を引かれて私を自分の傘の中に入れた
新井課長の綺麗なスーツに…
ずぶ濡れの私の服が密着して…
戸惑った。
ど、どうしよう…。
スーツ濡れたからクリーニング代だして下さいなんて言われたらっっ…
沈黙を守ったままの新井課長の頭の中を少しでも覗けたら…
「新井課長…私やっぱり…」
濡らしてしまったそのスーツの事を知らんぷりなんかできない…。
「だめ、駄目です…もう貴方は俺のテリトリーの中なんですから諦めて…」
やっぱりっ⁈
やっぱりなのねっ⁈
「私…ちゃんと払います。」
意を決して
新井課長に伝えると
課長は暫くの間、視線を逸らし何か考えてる様子だった。


