「実は…真島課長…

向こうに行ってすぐに部屋に女性を連れ込んでたんです‼」


「マジっ⁈なんでそんなことお前が知ってるんだよ…。

それに…」


川嶋はいつか、真島が野良猫に果穂の名前をつけて可愛がっている事を思い出し、小首を傾げた。


「勘違いじゃねーの?」

すると宮路は川嶋に向き直り勢い任せにこの間、稲葉と真島課長をからかった事を説明した。


「電話越しに聞いたんですよ…

真島課長の後ろから、卑猥な声をあげてる女性の声を…」




「…マジか⁈」


真剣な面持ちの宮路に対し、なぜか口の端をあげながら川嶋は聞いていた。