誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜




とりあえずやらなきゃいけない入力作業を終わらせて、新井課長の手が空くのを待っていると、同じく入力作業を終わらせた稲葉先輩が私を不思議そうに見て


静かに近寄って来た。


「お前ら…変な関係っていうわけじゃないよな?」


お前ら?

変な関係?


真島課長との…こと?


稲葉先輩の言葉の意味も分からずに真島課長との事を聞かれたのかと勝手に勘違いした私は

「まだ、全然そんな雰囲気になれてませんっ‼」

しかも今、遠距離中なのは、稲葉先輩だって、知ってるのに酷い質問だ。




「まだ…って…やっぱり、お前ら…まさかとは思ったがそういうことなのか?」


「っもう‼セクハラですよ。セクハラっ‼」


稲葉先輩と話しているうちに、新井課長の手が空いたのが見えて、私はすかさず新井課長のもとへと小走りで近づいた。



「あのっ…新井課長…ちょっと聞きたいことがあるんですけどー…」


みんなに聞こえないようにひそひそこえで声をかける。