誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



「それより、宮路こそなんでこんな所にいるわけ?」


「なんで?って俺…寮住まいですもん。新井課長と同じ階の突き当たりの部屋ですよ。

今度、俺の部屋にも遊びにきて下さいよ」



「今度行くわー」

なんて言いながら手をひらひらさせてその場を去るとすぐに

真島課長に電話をいれる。



携帯を耳にあてると留守電に切り替わらないものの…


でない。



「寝ちゃったのかな…?

早く謝りたいのに…」







*******真島side*******





テーブルの上で携帯が鳴ってるのは気づいていた。


けど、今…彼女の声を聞く気分には到底なれなかった。


声を聞いてしまえば、さっきのことを問い詰めてしまうかもしれない。


彼女がもしも誤解だと言っても、信じる事ができないかもしれない。



これが遠距離なんだな…と


苛つきでビールを口にする。



仮に万が一誤解だったとしてもだ…