「なんで姐さん…新井課長の部屋から出てきたんですか?」
「えっ?ああ…
さっきまで、二人で居酒屋に居たんだけどさ、いつもの失態をしてしまって…わざわざ課長が自分の部屋まで私を連れてきて休憩させてくれたのよ」
笑いながら答えた私を宮路は不貞腐れた顔で見つめた。
「真島課長と本当に別れたんですか?
それでもっ…
すぐに男性の部屋に上がりこむなんて見損ないましたよっ‼」
宮路が冗談抜きで怒ってるのがすぐに分かった。
「ちょっ…別に何かあったわけじゃないし…
それに別れてないし…」
「別れてないなら尚更ですよ!
ってか…
あれ?
別れてないんですか?」
「別れてないよ?」
「…おかしいな…。」
怒ってたはずの宮路の顔が今度は見る見るうちに青ざめて行く。
「姐さん…今日…真島課長と連絡とか…とりました?
ってか…
その…真島課長に異変とか…」
宮路が何を言いたいのか分からなくて、酔っ払いの相手が面倒に感じたから、すぐに話題を切り替える。


