話しかけてきたのは、幼なじみで同じクラスの神楽光琉。
自分で言うとアレだけど、私のことが…好き。
でも私は、同じく幼なじみであり、同じクラスの松谷玲苑が好きだった。
「…うん。今なら分かるな。光琉の気持ち」
失恋って痛い。苦しい。
涙止まらなくて息できないし。
これなら、まだ片想いのときの方が苦しくなかった。
玲苑……。振られても好きになったんだから、しょうがないのかな。
すぐになんて諦められないよ。
ふいに、手を差し出された。
顔を上げると光琉が、笑っていた。
「点数稼ぎだよ。失恋の直後に優しくされたら惚れるだろ?」
そう言ってニカッと笑う。口元に白い歯がのぞき、少し幼くみえた。
その笑顔につられるように私の口角が上がる。さっきまで笑えなかったのに。
光琉の…おかげかな。
差し伸べてくれた手をにぎる。
自分で言うとアレだけど、私のことが…好き。
でも私は、同じく幼なじみであり、同じクラスの松谷玲苑が好きだった。
「…うん。今なら分かるな。光琉の気持ち」
失恋って痛い。苦しい。
涙止まらなくて息できないし。
これなら、まだ片想いのときの方が苦しくなかった。
玲苑……。振られても好きになったんだから、しょうがないのかな。
すぐになんて諦められないよ。
ふいに、手を差し出された。
顔を上げると光琉が、笑っていた。
「点数稼ぎだよ。失恋の直後に優しくされたら惚れるだろ?」
そう言ってニカッと笑う。口元に白い歯がのぞき、少し幼くみえた。
その笑顔につられるように私の口角が上がる。さっきまで笑えなかったのに。
光琉の…おかげかな。
差し伸べてくれた手をにぎる。
