「うん!なんかお父さんもお母さんも共働きで寂しいから 先生くるの楽しみにしてたって・・・」 「やっぱり。」 葵くんは無邪気な笑顔で笑った。 しばらくするとふぅーっと大きな息をはいた。 「どうしたの?」 「ん。でもよかったなーと思って。」 「なにが?」 またうつむきながらちょっと恥ずかしそうに呟いた。 「受験生になって家庭教師くることになったっつったら、 あたしも家庭教師きてもらう! って言い出してさ。」 相当恥ずかしいのか、顔を手で隠して