今日何があったか、自分に何が起こったか
ハッキリ思い出せた。
だけどそれを思い出したくなかったと思えるほどの恐怖に襲われている。
なぜなら、私をこの知らない部屋に連れてきた本人が今目の前に立っているからだ。
急に起き上がった身体は心拍数があがり、私は部屋の隅へへばりつくかのように逃げ込んだ。
この部屋の主であろう人物はドアを開けた状態で立ち止まり、じっとこちらを見ていた。
しばらく沈黙が続いて、ようやく薄暗い部屋に目が慣れてきた頃
先生・・・?
とても悲しそうな表情をした男性に私は見覚えがあったのだ。