悪い人【完】




とろんとした私をよそに、キスを終えた先生が


「お互いよく知ってるくせに」


とまた意地悪そう言った。



確かに、こうして触れ合えた時間は短いけれど、お互いに何年も想って見てきたんだ。

知らないはずかない。


「先生・・・」

「ん?」


少し息を吐いて、先生を見つめた



「これからもよかったら傍に居てくれませんか?」



これから長い時の中でいくつもの困難や問題が出てくるだろう、でもどんな時も乗り越えて一緒に居たい。

同じものを見て、食べて、過ごして・・・時には泣いて、怒って、笑って


何気ない毎日を楽しく幸せにこの人と歩めたら・・・




先生の瞳はいつも以上に優しくて
その大きな身体で私を包みこんで耳元で優しくささやいた。


「断るわけないだろ?むしろ俺が言いたい。ひよりはずっと俺の傍に居てくれる?」


私も先生に負けないくらい力をこめて抱き締め返した


「はい・・・!」