「それで本題なんだけど・・・」
お風呂上がりの私に淹れたてのコーヒーがはいったカップを手渡し、先生は真剣な眼差しで話始めた
「これからどうするか、2人で話し合って決めたいなって。それで君の話も聞きたいんだけど・・・まず俺の要望を伝えると」
コーヒーのカップに口をつけたままコクンと頷いた
どんなお願いをされるのか・・・
やはり仕事は辞めてほしいって言われるのかもしれない
先生は店長のことをどう思っているかわからないけど、職場で男女が2人きりというのは逆に考えると気持ちいいことではないし
かといっていきなり辞めてしまうことは店長に大きな迷惑をかけるとゆうことになる・・・
「まずは・・・」
ゴクリと息をのんだ。
「一緒に居たいから引っ越してきてほしい」
「あと・・・ひよりって呼びたい」
私の想像の斜め上をいく要望だったから口に含んだコーヒーをあやうく吹きこぼすところだった
「そ、それだけですか??」
「うん・・・もちろん引越しの費用は俺が負担するし、呼び捨てが嫌なら”ちゃん”とか”さん”とか付けるから」
「いやいやいや、それは全然かまわないんですが・・・あの、伊勢谷さ・・・仕事は?」
先生はキョトンとした顔をして
「ひよりがしたいと思うなら続ければいいし、辞めて俺の傍にいてくれるなら、それはすごく嬉しい・・・兎に角ひよりが俺のこと好きなら伊勢谷さんを気にする必要はないかなって」
さりげなく呼ばれた自分の名前と”好き”というワードで耳が熱くなった
先生って案外さっぱりとした性格なんだな
でもおかげで店長に迷惑をかけなくて済むようだ
ホッと胸を撫で下ろした。
「で、ひよりはどうしたい??」
