悪い人【完】



「別にかわまないのに」

ふてくされるような声がドア越しに聞こえた
先生が良くても私自身はたまらない。
一応これでも女なわけだし・・・


丁度いい温度のシャワーを頭から浴びると、全ての汚れが身体から剥がれてくみたいにとても気持ちよかった。


正面にある鏡に写る自分と目が合った。


まだ少し赤みが残る目と瞼をみて、どれくらい自分が泣いたかがよくわかる


こんな顔を見られていたのかと思うと恥ずかしくて穴があれば入りたいくらいだ。



一通り洗って、先生の匂いと同じ香りに包まれながらゆっくりと湯船に体を沈ませた。



体感的にきっと今は夜中の2時頃かな・・・
結局流れてしまったけど、店長に連絡させてもらえるのだろうか

というか辞めなきゃいけないのかな

逆の立場で考えたら確かに職場で男の人と2人きりってのは嫌かも・・・でも



店長の顔が思い浮かんだあとにすぐ先生の顔も浮かんで、せっかく体を流してスッキリしたというのに、またゴチャゴチャと混乱してしまう




はぁ・・・

聞こえないように小さくため息をついて

本当はもっとゆっくりしていたかったけど、湯船をあとにした。