花火と睡蓮

いつも通り変わらない日常。
ただ時間が過ぎていくだけの毎日。
何もない日々に飽きてきた。
『なんか楽しいことないかな』
なんて考えながら、外を眺めていた。
「本田さん?本田紗那だっけか。」
声をかけられ、振り向くとキラキラとした茶色の髪の毛をバサバサさせている高野華がいた。
「ちょっと手伝ってほしいんだけど…?いい?」
こくんと頷き、華についていった。
ヤンキーで名高い彼女の手伝いとあって、すこし身構えた。
「ついたー!」
連れていかれた場所は、社会資料室だった。
「先生が次の授業で使うって言ってた資料探すの手伝うって言っちゃってさ。見つからないんだよぉ。」
資料室は、今までにないぐらいごちゃごちゃしてた。
探し始めて1時間。
「あったぁ?」
「ありました!これですよね?」
「やっと見つかったぁ。ありがとね。」
「いえいえ。」
「てか、うちら同級生じゃん。敬語やめたら?」
「いや、話す人少なくて敬語しか慣れてないんです。」
私には、友達がいない。
だから、毎日つまらないのだ。
「なんだよ、暗いから友達出来ねぇんだよ。」
「そ、そうですよね、やっぱり。」
大体の人は、そう言ってくる。
自分でもわかってる。
「ったく、しゃーねーな!うちが変えてやるよ、お前のこと。」
「え?」
「よし、紗那、ついてこい!」
華はそう言って、駆け出した。