love you only

アランが後ろを振り返ると、


「セイラっ!」


そこには、柱に身体を預けて、息が上がっているセイラの姿があった。



アランはすぐに、掴んでいた私の腕を離し、セイラに駆け寄った。



「大丈夫か?」


アランのいたわる優しい声。


「大丈夫、少しめまいがしただけです」


駆け寄ったアランの影から見えるセイラの青ざめた顔。


「アイツは?シオン・・・」


「彼の部屋でしょうか・・・」



「わかった」


アランはそう短く返事すると、セイラを抱き抱えて行ってしまった。