マッサージしろって、ことだよね?


私は、目の前のアランの肩に触れる。


「こっ・・・これでイイ?」


「あぁ」


自信なさげのマッサージを施していると、アランがつぶやくように話し出す。



「まだまだ仕事あんだけど、おまえのその足が治る頃には、一段落つきそうだから」



「うん?」


「城下にでも、息抜きに付き合えよ」



「えっ?」



まさかの誘いに、手が止まる。