love you only

「・・・なんだ?」


動き出した馬車から、短い悲鳴が聞こえる。


アランは、怪訝な顔をして馬車に近付こうとする。



「うわっ、ファ・・・っ!」


ゼルは、馬車の中に残されたファルに駆け寄ろうと、思わず名前を呼びかけた。



ヤバッ!!


パッと、ゼルがアランの顔を見る。


アランはゆっくりとゼルに向き直る。


「なんだ?『ファ』?」




すでにお見通しのアランの表情。


ゼルは、冷や汗だ。