ルイの執務室で、話を聞く。



どうやら、私の婚約者にアランが選ばれたと広まり、一度は落ち着いた縁談話だったが『騎士が選ばれるなら、私も!』と名乗り出る輩が出てきたらしい。


その中で、特に火がついているのが、隣国の皇太子様。皇太子さながら、騎士団も統括しているらしく、剣の腕前は見事なようだ。



「で・・・?」


「アランと決闘して、勝ったらファルに婚姻を申し込みたいらしい」



そんな・・・。



一難去って、また一難だ。