忙しく夜会の準備は始まった。



お父様が選んだ相手・・・

きっと、申し分ないんだろうけど。


どんな相手でも、断ろうと思ってたけど・・・




『俺じゃ、駄目だ』




アランの言葉を思いだし、胸がグッと締め付けられる。



そろそろ、そんな考えも潮時なのかもしれない。


アラン以外の誰かを、選ばなくちゃいけないんだ。



アランより、好きになれるのかなぁ・・・。


伏せた瞳から、涙が零れた。