ゆわれなくても、幾度とアランの態度で分かっていた事。



「なんで?私が、プリンセスだから?」


開いた瞳に、涙が浮かぶ。


「私は、アランじゃなきゃ、嫌」



「俺は・・・」



アランが何かを話しかけた時、遠くからルイの声が聞こえてくる。



すると、アランは私から手を放した。



「呼ばれてるから、行けよ」



そう言って、その場から去ってしまった。