「・・・」 ファルが退室し、一人部屋に残ったアラン。 手渡されたドリンクを一瞥する。 「・・・これくらい、してもいいよな?」 ファルが自分に好意があるのは、充分にわかっている。 だが、自分の気持ちは、まだわからない。 曖昧な態度はとりたくないのだが・・・ それに、叶う恋じゃない。 ドリンクを口に含む。 「・・・うまい」 ファルの笑顔が見れる一言は、自分だけの独り言となった。