「…あれっ?」



僕はあることに気付く。






「どうしたんですか?」


「話し合いとか、そーゆー生徒会の仕事するの1日目だけみたい」

「そうだよーまぁあとはいつも頑張ってる御褒美、みたいな感じだよ」


翠は続けて言う。


「だから合宿と言っても泊まるのは今夜だけ。明日は遊んでもいいんだよ?」


「まじで!?」



僕は思わず目を輝かせる。






「じゃあ私達は明日帰りましょうか」

「そーだな」

「えー、なんで?」

「だって会長と副会長は遊園地のペアチケット貰ったでしょう?」





そう。文化祭のキスイベントて一応1番だったから。








「……青空」

「…なに」

「……明日、遊ぼっか、2人きりで」





翠はにこっと笑った。