合宿当日。




「どうしてこうなった」








目の前には倒れる翠とサリン。






あ、殴ったの僕か。






「会長、今のは殴って正解だったと思います」

「…あれはいきすぎてたもんな」







~回想~


「ボクが会長の隣だよぉっ!」

「何言ってんの俺だよ」


バスの座席決め。



「おいおい、早く決めてくれないかねぇ」



迷惑がる運転手さん。




「すみません、黙らせてきますんで。」






「隣でキャッキャウフフするのはボクだぁっ!」

「俺だよ!」

「何がキャッキャウフフだぁっ!早くしないと時間なくなるし運転手さん迷惑してんだろ!!ちょっとは人のことも考え………………あれ?」




~回想終わり~






「青空、お前パンチ力半端ねぇな」

「あ、ありがとう?」

「さすが会長です」



そして今は倒れたふたりを隣同士に座らせての移動中。



「会長、サリン先輩は危険なので気をつけて下さいね」

「もう知ってます…………」





「好かれるのも大変だな」


「悠貴、そう思うなら助けてよー」

「ごめん無理そう」

「えー」


悠貴はその僕の表情を見て大声で笑った。