「なっ、なんだそれは!?僕は何も聞いてないぞ!!」

「…あぁ、そっか、先生達言ってたもんな…女子高の生徒には教えてないって」


ちょ、何それ不公平では!?!?






「〜っ、僕は認めないぞ!この楽園に邪魔者がくるなど!!」

「へー、邪魔者かぁ、酷いねぇ」



そんな顔してないじゃないか、変な奴。





「ふ、ふん、じゃあ僕はこれで」

「待ってよ、名前、教えて?」

「…人の名前を聞くときは自分の名前を言ってからだろう」

「あ、そだね」

男は笑った。



「オレは咲田翠(サキタ ミドリ)…よろしくね☆」

「僕は苗木青空だ、覚えておけ…きっとお前らと言う生き物をこの学校から追い出してやる…!」

「そりゃ楽しみだ…じゃあね、青空ちゃん♪」


!!




「勝手にファーストネームで呼ぶな!」

「はいはーい」


咲田翠は手をひらひら振って去っていった。




なんなんだアイツ…





無性にムカつく……