生徒会室への道にて。






「俺考えたんだけどさ」

「…は、何を」

「男女で何かをしようってやつ」

「何回も言うけど僕は」

「だーめ、青空がしないと意味無いの」



翠はそう言って人差し指を唇に当てた。







「………………で?」

「…うん、男女なんだからこそできることをしようってね」

「……まわりくどいな、はっきり言えよ」

「さっきも言ってたでしょ、キス、だよ」

「……はい???キス?が?何??」

「青空、クエスチョンマーク多いね」


翠はクスクス笑っている。



いや、だって…き、きす、とか……





「キスの仕方がうまいのはどのクラスか決めようってやつで」

「……!?」

「で、その景品は遊園地のペアチケット!」

「……!!」

「…どう?俺達が1番になればいいんじゃない?」

「………だ、

だが断る!!!!!」

「えーー、つまんない」

「いいんじゃないですか、会長」

「たまにはいいじゃん」


いつの間にか居た鈴木ちゃんと悠貴。






「あんたらはキスしたいだけでしょ」






この、リア充め!!