青空、マタ輝ク。

いやー、派手に落ちたよねぇ……


あ、こんちゃっす、苗木青空っす。




僕、苗木青空はただいま保健体育の授業を受けていまして…




平均台から落ちました!!!




「いや、痛いねぇ…歩くのもツライや」



でもっ!




きっと皆の元に戻ったら!きっとこう言ってくれるに違いない。


「青空ちゃんおかえりーっ!だいじょーぶ??」

…と。




そう、ここは楽園なのだ。


なぜなら!








僕は大の男嫌いである。





ここ、白河咲学園には、男子がいない!



つまり!



女子高なんでっす☆



「もうこんな幸せないよほんとに…っつわぁっ!?」

考え事してる場合じゃなかったぁぁ!




僕の体は斜めに傾き、今にもこけそうになっていた。






いや、またこけるんかいっ!!?









ポスッ








「…っ、あれ??」







痛くない…




なんでだ?








僕にはそんなすごい能力なんかなかったはずだけど…