その声を聞きつけた女子生徒数人が、声をあげた主、苗木青空(ナエキ アオゾラ)へと駆け寄った。




「青空ー、あんた大丈夫ー?」

「うっ…大丈夫だよん!」

「いやいやいや!」


青空はガッツポーズしてみせたが、鼻からは鼻血が垂れていた。




とても女子とは思えない。



「大人しく保健室いってきなって、ほら!」

友人の涼家夕日(スズシゲ ユウヒ)に背中を押された。


「んぅー、じゃ、行ってきますよー」


青空は保健室へと向かった。