「…鈴木ちゃん………」

「会長、暴力はダメですよ」




鈴木彩香（ｽｽﾞｷ ｱﾔｶ）。
同じく生徒会の副会長。来年はきっとこの子が生徒会長となり、いい学園になるんだろう。



「…それと黒河咲学園の生徒会長さん、会長に気安く触らないでください」

「…え？」



咲田翠に腕を掴まれていたことに気付く。

「ギャアァ離せっ！」

「あはー、ごめん☆」

「会長、お怪我はありませんか！？私、会長にお怪我があったらどうなってるか…っ！」

「だ、大丈夫だから、鈴木ちゃん」



そして、何故か僕はこの子に好かれている。


「翠ぃー」

「！悠貴、なんでここに」

「もう生徒来てんぞー」

「あー、OK」

「OKじゃないっ！僕は反対っ、」

「すまないね、苗木」

「校長先生！」


校長先生が現れると、咲田翠は頭を下げた。


「もうこれは学院長が決めたことでね…変えられないのだ」


「……………だ、大丈夫です…」

「それに先程放送を入れたのだが女子生徒にも好評でね」

「…くっ、生徒が喜ぶのであれば…仕方ないです…………」

「そんな会長素敵ですっ！」



あぁ、グッバイ、私の楽園……