ユウ 「 あ、あのっ、あなたと同じクラスの アサヒカワ ユウです。」


ユウという人は。

背が高くて、

茶髪の髪の毛がフワフワした、

かっこかわいい感じの男の子だった。


ユウ 「 あなたの歌声に一目惚れしましたっ!!」


………え?


ユウ 「 突然ごめんなさい。僕、軽音部なんです。良かったらバンドのボーカルをしてくれませんか?」


いきなりそんなことを言われても…

と思った。


ユウ 「 考えてもらえませんか? 」


あまりにも必死で、

一生懸命で。

そんなユウくんを見ていたら、

ボーカルもありかなと思ってしまった。

マコ 「 考えておきます 」

ユウ 「 あ、ありがとうございます!」


ぱぁっと笑顔になって、

ニコニコと笑いかけてくるユウくんに、

少しドキっとした。


ユウ 「 じゃあ僕はこれで。」

そう言って去ってしまった。