家に着いたまでは良かった

だけど、何にもすることがない

ピーンポーン

誰だろ?珍しい

「はーい、どなたですかー?」

ガチャ

「あ、真由ちゃん!ちょうど良かった
回覧板でーす!」

そこにいたのは颯斗ママだった

「あ、ありがとうございます〜」

「いいのよ、あ、日記真由ちゃんが返してあげて」

「え!?颯斗怒りそうだけど、いいの?」

「もちろん!、、、私ね日記全部見たの
日記には真由ちゃんのことしか書いてなかった。あの子がどれだけ真由ちゃんのこと大事にしてたかよく分かったわ。
だから、ね?もし、真由ちゃんが颯斗のことを好きなら直接渡してあげて。
もし、嫌だったらうちのポストに入れてくれてたらいいから。ね?」

颯斗ママはとても優しく言ってくれた

なぜかそれが無性に落ち着いた

私の気持ちは決まっている

「私、直接颯斗に渡します。」

もう、逃げない

この関係が崩れたっていい

いつの間にか好きっていう気持ちはこんなにも大きくなっていた