「ありがとう。」
彼はかすれた声で言った。
「あなたの名前は?」
彼の名前は相馬。
18才の時に家庭が金銭てきな借金があったため、大学進学を諦めてホストになった。

私は彼にすべてを話した。
虐待されていることも、いじめにあっていることも。
彼は言った。
「俺の家に住む?」
「え?」
「俺の家に住めば父親に暴力をふるわれる心配はないよ。何よりお前が傷ついているところは見たくないんだ。」
自分の居場所が、初めて出来たような気がした。