偽りのシンデレラ




「は?」



何言ってるの、この人。



「冗談もいい加減にして。私、帰るから。」




鞄をもってこの部屋から出ようとするけど、




「ちょっ!」



ルイに腕をつかまれて、ベッドの方へ連れていかれ、



「キャッ!」



そのまま押し倒された。




「冗談じゃないって言ったら、どうする?」



妖しい笑みを浮かべて私をみるルイ。



「どうせ女子たち皆に同じこと言ってるんでしょ?」



付き合ってた時も、そうだった。



私じゃなくて、いつも違う女の子といて。



今の私じゃ考えられないけど、まだ中学生だった私はかなり傷ついた。











でもそんな最低野郎のことが好きだったのも事実。