偽りのシンデレラ



「あ、あんたこの前の…。」


そしてその中に一太くんもいるわけで、私を見るなり目を見開いて驚いてる。



「こんにちは。」



にっこりと笑って挨拶をする。



「え、ちょ、まさか一太目当て?!」



「何で?!一太なんてただのバスケ馬鹿だぞ?!」



何を勘違いしてるのか、色々言い出す男子たち。



「立ち話もなんだし、近くのカフェにでもいこうか?」



こんな野次馬がいる中で弁償だかなんだかいえるわけないし。



原くんと唯斗くんもうなづいたので、カフェに向かおうとすると、




「待って!」



誰かに止められた。



後ろを向くと、あの時にもいた女の子が立っていた。



「わ、私も行く!」



まあ、別に減るもんじゃないし…。



「いいよ。」



そう行って、四人でカフェへと向かった。