もちろん私と恭也は付き合ってない。



ただ、小さいころからずっとやってきたことだから、こんな恋人みたいなことをするだけ。



特に深い意味はない。



ちゅ、というリップ音で唇が離れる。



「…もう、怒ってない?」



「紫緒がもう夜に出歩かない、って約束するんだったら。」



え?



恭也に心配かけたくないけど、skyにはまだ行きたいし…。




それに、あそこに行かないでどうやって私の空っぽな心は満たされるの?




「うん、約束する。」




ごめんね、恭也。













私は、嘘つきなの。