夜の街が危ないことなど知っている。
でもすべてがつまらない私の日常にはそれくらいの楽しみがないとやっていけない。
容姿、頭脳、お金、地位。
自分で言うのもなんだけど、私はすべてを持っている。
羨ましがる人が多いけど、すべて持っているから何かが欠けている。
その何かを埋めるために私は夜の街に行く。
まあそんなことばあやに言えるはずもなく、
「ごちそうさま。車出して。」
逃げるように家を後にした。
「あ、紫緒様、まだ話は…!」
後ろからそう言うばあやを後にして。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…